あらすじ
「二人乗りして一緒に夕日を見たら喜ぶはずって、なんで思い込んどったんじゃろう」――まぶしいほどに真っ直ぐで、跡形もなく終わった初恋の記憶……。「月刊コミックビーム」発表の最新作『好きだけじゃ続かない』他、長きに渡り単行本化が待ち望まれていた著者の自伝的フィクション『平凡なヨウコちゃん』(「本人」連載作)、『青空必携1982』『ビックリハウス・ゲイトウェイ』(「ユリイカ」掲載作)を収録。『ママゴト』で第42回日本漫画家協会賞【優秀賞】、第3回広島本大賞【特別賞】を受賞した著者が贈る、青春と、ふるさとと、家族の、切な過ぎる物語たち。
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幸の薄さがなんとも言えない
昭和の感じの漫画が読みたくて、バッチリでした。貧乏と幸の薄さがなんとも言えない。話が完結しないで途中で終わってしまうので主人公たちがどうなったか気になる。生活苦の感じが好きな人は読んだらよい。
Posted by ブクログ
酷くしょーもない人間ばかり出てくるのだけど、その性格の悪さに憤るというより、生々とした生活感と強烈な生命力にただただ圧倒される。
ありあまる貧乏と不幸に見舞われるヨウコちゃん。大変だとは思うがあまり憐れみは感じない。虚弱体質だし、後ろ向きな性格だけど、結構しぶとい子だよね?
辛いことは多いだろうけど、たまには楽しいこともあって、そんなこんなで人生はそれでも続いて行くのだ。
Posted by ブクログ
短編集。表題の作品がとても素敵。松田さんにしては(失礼)爽やかな読後感。少年少女の不器用さ、もどかしさが的確に表現されている。
自伝的作品?「平凡なヨウコちゃん」は、どこを切っても重苦しい雰囲気で、読んでいて行き詰まるよう。出来はいいのだが。
Posted by ブクログ
表題作は良いなと思いました。ようこちゃんの話は、ようこちゃんが自分を正当化する言い訳がちょっとイライラします。そうかもしれんけど、よかれと思ってやったことが裏目にでるなんてよくあることなので、いちいち言わんでも。
Posted by ブクログ
「好きだけじゃ続かない」3話。
青春ものだが広島が舞台なだけになかなか素敵。
「平凡なヨウコちゃん」6話。
貧困のために話は凄まじくシリアスだが、家族のもつ緩さや憎み切れなさも。
「青空必携1982」
「ビックリハウス・ゲイトウェイ」
サブカル女子のはしり。
「平凡なヒロコさん」